現在ぼくは、データマネージメント協会日本支部(DAMA Japan Chapter(略称 DAMA-J))という組織の会員です。そちらから「DMBOK2 概説セミナー」のお知らせが送られてまいりましたので、聞いてきました。ちなみにDAMA-Jというのは、国際データマネージメント協会(Data Management Association International(略称 DAMA-I)) の日本支部で、データ管理を実践する国際的な非営利団体で、データマネージメントを普及するために活動しています。
ここでDMBOK2といっているのは、データマネージメント知識体系ガイド 第二版(DATA MANAGEMENT BODY OF KNOWLEDGE SECOND EDITION)のことで、DAMA-Iから出版された書籍の日本語訳本のことです。2018年12月にDAMA-J会員有志の方々によって翻訳されました。ぼくは会員になって日が浅くて、翻訳にも参加していないし、内容も軽くしか理解していません。会員の方の会話についていくのがやっと、という状況なので、今回のセミナーは、ぼくのような書籍の内容が難しくてよく分かりません、という人たちはとってもありがたいものでした。
セミナーは、
- データマネジメント概説(15分)
- DMBOK2概説(45分)
- DMBOK2第1章概説(45分)
という構成になっていて、終了後にフリーディスカッション(懇親会)という感じでした。すべてをここに記載するわけにはいかないので、現時点で受け取れた、ぼくなりのデータマネージメントのまとめを記載しておきます。
データマネジメントのまとめ
- データとは
- 日常業務を記録する
- 企業にとって重要な資産(ただし、積極的に管理している組織はほとんどない)
- データが集まることで(データ→インフォメーション→ナレッジ→ウィズダム)
- 意思決定の基になる
- 知恵を創出する基になる
- データマネジメントについて
データマネジメントは、データを資産として考え、その価値を高めるために実施されます。それぞれのデータに存在するライフサイクルについて維持管理するための計画や手順を決めることや、それらを実施することもデータマネジメントに含まれます。より詳細な内容は書籍にゆだねるとして、キーワードとしては以下のようなものがありました。- データの資産価値を高めるために行う
- 正確さ、完全性、新しさ、整合性、アクセスしやすさ、セキュアなど
- 信頼性の高い高品質なデータにより → 優れた意思決定が可能になる
- ITの発展により、その重要性が増してきている
- IT活用範囲とデータ活用範囲は異なっている
- データの価値
- 物理的なものではなく、金銭的価値を与えるのが困難
- 評価基準がなく価値を定めるのが難しい
- 品質の低いデータは処理コストがかかり、ビジネス戦略に悪影響を及ぼす
- より高品質なデータを目指す
- 計画
- アーキテクチャ
- モデリング
- 戦略的なアプローチ
- メタデータ、データライフサイクル
- 業務スキル
- 高度なITスキル
- 組織横断的で全社的な視点
- データの資産価値を高めるために行う
DMBOK2は、データマネージメントに関する知識について、ITのツールだけでなく、人や組織、プロセス面からも検討された導入書になっています。もし興味を持たれた方は、ぜひ一緒にDAMA-Jで学びましょう。